私たちには、五感と呼ばれる、視・聴・嗅(きゅう)・味・触の機能がある。
受け手が緊縛に関わる時、
特に「視」・「聴」・「触」に関する機能が活発になるように思う。
そして「嗅」もまた、敏感になるように感じている。
【香り】を感じるシーン。
空間の湿度とともに感じる香り。相手が近くにいる時や、
縄をかけられたり解かれたりする際に、縛り手の腕の中にいる時に感じる、縛り手の香り。
そして、縄の香り。
特に麻縄の、あの独特な香りは、縛り手に縛られ、光悦のひと時を思い出して嬉しくなる、
受け手ならではの幸せのエッセンスの1つだ。
縛られた時の空間、縛り手の息遣いや汗のこと、そして
力強く、優しく縛って貰った時のことも、
その時の情景や、耳から聞こえた音、体が感じた縄や縛り手の体温や力強さとともに、
縄の香りも大切な宝物として、受け手に刻まれる。
私は、縛られたあとに、
これからも、この時の瞬間を鮮明に思い出したい・・・と、
その時に受けた縄とともに、自分に刻まれた「縄の香り」を心で抱きしめる。
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