この記事は古い記事を元にしています。吹き出し内容は、加筆部分です。
また一部記事は全体的に表現を整えるなどしています。
こんにちは、皆さん!今日は、縄捌き(rope handling)の基本から応用までを、学んでいくきっかえになる記事を書きたいと思います。縄捌きは、緊縛において非常に重要なスキルです。縛る側(縛り手)にとって、縄の扱い方一つで、全体の雰囲気や受け手の感覚が大きく変わります。それでは、早速始めましょう!

重要というか、これこそがTHE「緊縛」といって過言ではないと思います。
未経験者が縄筋を覚えただけでは、決して緊縛が上手とは言えないです。縄捌きが出来てこそです。
縄捌きの基本
縄捌きの具体例
- 結びの動作: 縄を結ぶ際の手の動きやリズム。
- 縄の取り回し: 縄を受け手の体に巻く際のスムーズな動き。
- 解く動作: 縄を解く際の手際よさと美しさ。
これらの動作はすべて所作にも通じるものであり、緊縛の技術と同時にその美しさや表現力を高めるために重要です。
縄の持ち方
まず、縄の持ち方から始めましょう。初心者がよくやるミスは、縄をしっかり握りすぎること。リラックスして、自然に持つことが大切です。縄を柔らかく扱うことで、動きがスムーズになり、受け手もリラックスできます。
握り方の基本
中指、薬指、(小指)の2本(3本)で縄を握り、人差し指と親指はフリーにしておきます。
縄の扱いの基本
例えば、基本的な結び目は、しっかりと学んでおきましょう。本結びや巴結び、円結びなどの、基本的な結びは使う場面が多いです。手元を見なくても結べるくらいまで、少しずつ練習していきましょう。
指で迎えに行く
「指で迎えに行く」とは縄を指に引っ掛けて引くことです。この操作に慣れてください。決して、押しこんだり、つままないでください。
コツは掌を表側にして、人差し指(どの指でも構いません)の爪側(背面)に縄を引っ掛けます。初心者は縄をつまみたい気持ちからか、手の甲を表側にする人がかなりいます。必ず、掌を自分の側に向けましょう。
挟む
もう一つ大事なテクニックは挟むです。私の講習では、本結びの時に人差し指と親指で挟む操作を使います。
挟み方としては、人差し指と中指を使うことも多いです。この例としては、継縄(ジョイント)を行なう際に使う手つきです。
抵抗が少ないルートを抜く
これには大きく2つの意味があります。
身体の空いているところ(隙間)を通す
この代表例は、後手縛りで手首を縛るときの縄の操作です。他にも寝たまま解くときなどはこの考え方を多用します。
輪や曲げは小さくし過ぎない(縄を通す際)
そして、通した後は必ず輪を小さくするので、そのコツ(小さくする)を理解しておいてください。
縄尻をコントロール
これは、初級~中級者にぜひマスターしておきたいテクニックです。
縄尻が暴れないように
まずは、「縄尻まで神経を配る」ことが大事です。
ダブルテンション・テクニック
これは通常ダブルテンションと言っていますが、実際にテンションを掛けている縄は3か所なのでトリプルテンション・テクニックといった方が正確です。
応用テクニック
縄の動かし方
縄を動かすときは、スムーズにゆっくり長く動かすことが大切です。急に引っ張ったり、強く引いたりすると、受け手が痛みを感じたり、姿勢を崩すことがあります。また手繰る動きは、不快にすら感じかねない操作です。優しく、でも確実に動かすことで、受け手も心地よく感じます。
常にテンションキープ
これは緊縛において持っても重要な技術です。
初心者と経験者との違いが最も出るところと言っていいでしょう。
所作の美学
縄捌きには、所作の美しさも大切です。優雅な動きは、見る人も魅了します。まるでダンスのように、縄を扱う手元を美しく見せることを意識してみてください。

その場で縛られている受け手こそが縛り手の目の前でかぶりつきで縛り手のことを見ている存在です。所作は他人に見せるためのものではなく、プライベートでも活きてくる技術と言えます。
コミュニケーション
最後に、緊縛はお互いのコミュニケーションが非常に重要です。非言語コミュニケーションを活用し、目線や表情、体の動きでお互いの気持ちを伝え合うことで、より深い結びつきが生まれます。

多くの場合、中級~上級以上でないとなかなかその余裕が生まれないようです。これも効果的な練習方法があるので、こんど紹介したいと思います。
練習のポイント
繰り返し練習
縄捌きは一度で完璧にできるものではありません。何度も繰り返し練習することで、少しずつ上達していきます。焦らず、楽しみながら練習しましょう。

互心縄講習では、基礎トレーニングしてシングルテンション、ダブルテンション、指で迎えに行くといった基本縄捌きを自分の身体で練習する方法を最初に学びます。地味な自主練ですが、やれば必ず効果が出ます。
フィードバックを受ける
他の縛り手や受け手からのフィードバックを大切にしましょう。自分では気づかないポイントを指摘してもらえることがあります。お互いに成長できる環境を作りましょう。

互心縄講習や一縄教室まる支部では終わりの会という、フィードバックタイムを設けています。少人数制だから出来る貴重な時間だと思います。
楽しむこと
最後に、何よりも楽しむことが大切です。縄捌きは技術ですが、それ以上にアート(所作の美しさ)であり、コミュニケーションの一部です。楽しみながら、そしてお互いの絆を深めながら、練習していきましょう。
縄捌きの基本から応用まで、少しずつ学んでいくことができるようヒントになることを目指していきます。次回は、さらに詳しいテクニックや、具体的なシチュエーションでの応用法についてもお話ししますので、お楽しみに!
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