生徒から報告があったため、記録として残します。M字開脚吊りにより、すねの外側に痺れ(感覚鈍麻)が生じた事例です。(受け手ご本人未確認)
発生状況
- M字開脚吊り以外の詳細は未確認
- 縄の位置や体勢の詳細は不明
※ 鈍麻発生部位としては、外側腓腹皮神経あるいは浅腓骨神経が考えられます。
経過
詳細は未確認です。
原因
感覚鈍麻の部位から、外側腓腹皮神経あるいは浅腓骨神経の損傷が推測されます。
考察
M字開脚吊りの際の太ももの巻き位置についてです。膝裏から2〜3横指上辺りを目安にしていますが、これは体型により異なります。また、本人の痛い部分を探ることも必要です。
腓骨頭付近は総腓骨神経が絞扼しやすい部位として知られていますが、M字開脚吊りの場合、そこに縄が掛かることはありません。膝裏付近は総腓骨神経と外側腓腹皮神経との分岐部位のようです。
再発防止
痺れや感覚鈍麻が起きた際には、今後のためにも該当部分の縄痕の画像を残しておきたいです。
その受け手に初めて太ももに吊り縄を掛ける際は、必ずベストポジション(=膝よりで痛くないところ)を探ることが重要です。
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