こんにちは!今日は、緊縛セッションや緊縛コミュニティでの心理的安全性についてお話しします。特に、受け手が違和感を伝えた時に縛り手が感じるかもしれない気持ちや、その縛り手はその感情をどう乗り越えるか、そして「雰囲気を悪くしたくないからと黙る」のではなく、意見や感情を自由に表現するために必要なことについて考えてみましょう。
心理的安全性って何?
心理的安全性とは、みんなが自分の意見や感情を自由に表現できる状態のことです。緊縛セッションでは、受け手が自分の限界や不安を安心して伝えられることが大切ですし、縛り手も自分の技術や判断について率直に話し合えることが求められます。これができると、お互いがリラックスしてセッションに集中でき、より良い結果が生まれます。

私が主催する講習会では、この心理的安全性を育てるために、「終わりの会」という場で、受け手からのフィードバックを大切にしています。
受け手が違和感を伝えると縛り手はどう感じる?
緊縛セッション中、受け手が違和感を伝えたとき、縛り手は以下のように感じることがあります。
自己評価に影響する
縛り手は自分の技術に自信を持っていることが多いので、受け手のフィードバックがネガティブだと、自分の技術が不十分だと感じることがあります。
自尊心に影響を受ける
緊縛は深い経験を伴う活動であるため、縛り手は自分の技術やパフォーマンスに誇りを持っています。受け手が違和感を伝えると、そのパフォーマンスが完璧ではないと感じてしまい、自尊心が傷つくことがあります。
コミュニケーションのギャップ
受け手の意図がうまく伝わらないと、縛り手はフィードバックを否定的に受け取り、自己防衛的な反応(言い訳をしたり、相手の意見を否定したり、話題を変えたり)をすることがあります。
じゃあ、どうやって乗り越えるの?
1. オープンマインドで受け入れる
オープンマインドとは、偏見や先入観を持たずに、新しい情報や意見を受け入れる姿勢のことです。受け手のフィードバックはセッションの改善点を示す貴重な情報です。オープンマインドで受け入れ、技術向上のチャンスとして捉えましょう。

これと、次は、縛り手への重要なメッセージです。
2. 自尊心を手放す
緊縛はお互いのパートナーシップです。完璧さを求めるよりも、お互いの安全と快適さを重視しましょう。自尊心を手放し、受け手の感情を尊重することが大切です。
3. コミュニケーションの改善
オープンなコミュニケーションとは、相手に対して率直に、そして正直に話し合うことを意味します。受け手と縛り手の間で明確なコミュニケーションを確立しましょう。フィードバックを受け入れるための前向きな言葉や表現を使い、お互いの意図を理解する努力をしましょう。ここで使う前向きな言葉や表現は、縛り手と受け手の両方が使うべきです。お互いに前向きな姿勢を持つことで、より良いコミュニケーションが実現します。
前向きな言葉や表現の具体例
- 受け手:
- 「この部分が少しきつい感じがするんだけど、もう少し緩めてもらえるかな?」
- 「ここで少し違和感を感じたけど、それ以外はとても良かったよ。」
- 縛り手:
- 「フィードバックをありがとう。次回のセッションで改善してみるね。」
- 「その点、気付かなかったよ。教えてくれて助かる。」
- 「どう感じたか教えてくれてありがとう。もっと快適に感じられるように調整するね。」
前向きな言葉や表現を使う際、特に言いにくいなと感じる場合は、サンドイッチ方式が効果的です。この方法では、ネガティブなフィードバックをポジティブなコメントで挟むことで、相手に対して否定的な印象を与えずに改善点を伝えることができます。
サンドイッチ方式の具体例
-
- 受け手:
- 「今回の縛りとてもリラックスできました。ただ、最後の結び目が少しきつく感じました。でも、全体的には素晴らしいセッションだったと思います。」
- 縛り手:
- 「今日のセッションは非常にスムーズで良かったと思います。手首の縛りが少しきつかったかもしれないので、次回はその部分をもう少し緩めにしますね。でも、それ以外の部分はとてもリラックスできたと言ってもらえて嬉しいです。」
- 受け手:

このようなコミュニケーションのスタイルを私は「丁寧なコミュニケーション」と呼んでいます。普段から、心掛けたいと思う反面、サンドイッチ方式には問題点もあります。
4. 継続的なフィードバック
セッション後に定期的なフィードバックを行い、感想や改善点を共有する習慣をつけましょう。これにより、お互いの信頼関係が深まり、より良いセッションが可能になります。
黙らず意見や感情を自由に表現するために必要なこと
意見や感情を自由に表現するためには、以下の要素が必要です。
1. オープンなコミュニケーション
意見や感情を自由に表現するためには、オープンなコミュニケーションが欠かせません。セッション前に十分な話し合いを持ち、セッション後には必ずフィードバックを行いましょう。
2. 信頼関係の構築
心理的安全性を高めるためには、信頼関係の構築が重要です。継続的な関わりや誠実な対応を通じて、時間をかけて信頼関係を築きましょう。
3. セーフワードの活用
セーフワードは、受け手がセッション中に違和感や不安を感じたときに使える重要なツールです。明確なセーフワードを設定し、使用を推奨することで、受け手が安心して意見を表現できるようにします。
4. 共感の姿勢
相手の意見や感情に対して共感する姿勢を持つことが重要です。アクティブリスニングを実践し、相手の話をしっかりと聞き、理解する姿勢を持ちましょう。また、相手が意見や感情を表現してくれたことに感謝の気持ちを伝えることも大切です。
緊縛セッションや緊縛コミュニティにおいて、意見や感情を自由に表現するためには、オープンなコミュニケーション、信頼関係の構築、セーフワードの活用、共感の姿勢が必要です。これらの要素を意識することで、お互いが安心してセッションを楽しめる環境を作り出し、より充実した緊縛ライフを送りましょう!
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