縄のテンションコントロールのコツ⑤- 具体的コントロール方法

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緊縛におけるテンションコントロールの基本:アンカーとテンションを理解しよう

緊縛の世界では、縄のテンションをコントロールすることが、受け手の安全と快適さを確保するために非常に重要です。今回は、テンションをコントロールするための基本的な概念「アンカー」と「ゼロテンション」「マックステンション」についてお話しします。この3つの概念を理解することで、緊縛をより効果的に、そして安全に行うことができるようになります。

先生
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前回での記事では、キツさの指標を7段階に分けて考えました。
7段階と聞くとなんか多い感じですが、
①隙間、ゆとりのある縛り
②緩みのないちょうどぴったりとさせた縛り

③キツくて、実用ではない縛り

 

以上、3段階を除けば、

  1. 緩め
  2. やや緩め
  3. ややきつめ
  4. きつめ

の4段階です。

 

① アンカーという概念

まず、「アンカー」という言葉についてお話しします。アンカーとは、巻きを行う際の起点となる部位のことです。言い換えれば、縄を巻き始めるポイントです。例えば、後手縛りの場合、手首の縛りがアンカーになります。また、脚縛りでは、ウエストの縛りや足首の縛りがアンカーとなります。このアンカーがしっかりしていることで、次に行う巻きが安定し、テンションを均等に保つことができます。

② ゼロテンションとマックステンション

次に、「ゼロテンション」と「マックステンション」という概念について説明します。この2つのテンションを理解することで、縄をどれだけ強く巻くべきか、またどの程度の強さが適切なのかをコントロールできるようになります。

ゼロテンションとは、肌に縄を置くだけのテンションのことです。この状態では、縄は皮膚から離れず、引っ張らない状態で巻いていきます。包帯を巻くときのように、包帯のロールを肌の上を転がしていくような感覚で、非常に軽い力で巻くのがゼロテンションです。このテンションは、優しく、受け手に負担をかけない巻き方として使用します。

マックステンションとは、現状の自分の力で締めることができる最大の強さを指します。例えば、太腿や胴体に二巻きを行う場合、まず最初の一巻きをゼロテンションで巻きます。そして、次に縄頭と縄尻を180度に開き、ゆっくりと締め付けてそのテンションを維持したまま2周目を巻きます。このときのテンションが最大の強さ、つまりマックステンションです。この状態で、巻いた縄の隙間に指を入れることが困難であれば、マックステンションが成功しているとみなせます。ちなみに、この場合、縄頭側を仮にアンカーとみなします。

もう一つの例を挙げると、後手縛りや脚縛りのケースです。この場合、手首の縛りやウエストの縛りがアンカーとなります。このケースでは、「軸」という概念を理解することが大切です。軸とは、「巻き」と「巻き」を繋ぐ間の部分です。後手縛りなら手首の縛りと胸縄、脚縛りならウエストの縛りや足首の縛りと腿の縛りや脛の縛りを繋ぐ部分が軸です。

マックステンションで縛ろうとする場合、まずこの軸の張りをマックスにします。そして、そのままの力の入れ方で胸縄や脚縄を巻くことで、テンションが均一にかかり、しっかりとした縛りが完成します。

テンションのさじ加減

テンションコントロールの目安として、マックステンションを100%、ゼロテンションを0%とします。マックステンションは往々にしてきつ過ぎて痛いかもしれません。またゼロテンションは緩いと言えます。なのでこの間で、テンションの強さを調整することが重要です。例えば、33%程度のテンションをスタンダードな強さ(適度なキツさ)とし、66%程度のテンションをキツめの強さとします。このさじ加減を覚えることで、状況に応じて適切なテンションを選べるようになります。

まとめ

緊縛におけるテンションコントロールは、縛りの強さと快適さを調整するための基本です。アンカーをしっかりと意識し、ゼロテンションとマックステンションを使い分けることで、安全で効果的な縛りを実現できます。テンションのさじ加減を身につけ、緊縛の技術をさらに深めていきましょう!

先生
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今回の記事で、テンションのコントロールのお話しは一通り終了です。

今後、さらにわかりやすくするために動画や画像、図表などを用意したいと思っています。まだまだ、わかりにくいとは思いますが、ぜひご意見や感想をお聞かせください。励みになります。

感覚派の縛り手にはあまり役立たないとは思いますが、理屈や再現可能であることが好みの方には参考になるかなと思って整理してみました。
このテーマをお読みいただき、ありがとうございました。

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