縛り手と受け手の、秘め事

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緊縛において、縛り手と受け手は、縄のパートナーであったり、恋人であったり、縄をする場での一時的・限定的な相手、SMにおける1シーンでの相手など、様々な関係で繋がっている。

2人の間には言葉ではない、見えないコミュニケーションが存在しているが、このコミュニケーションが「お互いにとって”良い状態(本音を伝えることが可能)”」であることが大切だ。
そして、良いコミュニケーションは「相手との信頼関係」から生まれるように思う。

相手への「信頼」は、緊縛前の様々なシーンでも、自分の中に積み重なっていく。
例えば、自分や周りの人とのやりとり(言葉使い)や配慮。その空間での所作、縄や衣類の扱い方、ふと目が合った時の反応など。

そのようなシーンを目にして、受け手が縛り手のことを”良いな”(受け手自身が認める範囲内)と思えば、その相手に安心し、尊敬できる面を認識し、それらが1つずつ積み重なり、相手への信頼に繋がっていく。

この「信頼」により、緊縛時の安心感が生まれ、受け手の心が開き、すべてをさらけ出したり、縛り手に優しく抱きしめられているような感覚を得たり、苛められているのに嬉しく思ったり、思い切り泣いたり。

縛られるままに感じて声を出し(人によってはオーガズムを感じて)、官能的な時間になることもある。

受け手のことを知り、縛り手は受け手によって(受け手は縛り手のことを知り、縛り手によって)、縄という特別な関係の中で、2人の世界に いざなわれていく。

そして、2人の信頼関係が深ければ深いほど “佳い緊縛の時間” を過ごすことができ、それはまるで宝物のように、ほかの人には理解できない「2人の秘め事」となるのではないだろうか。

 

雨上がりの、しっとりとした夏の夜に。清乃

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