
縄頭出す練習してるんですけど、めちゃくちゃズレるんです
(「縄頭出し」については上記記事を参照ください)

そうなんだね。
その場合、下に示す縄の持ち方で行うと理由がわかると思うよ
まず最初にズレが起きにくい持ち方
では、ズレが起きにくい持ち方を教えます。
その前に念のため普段の自分の持ち方を確認しておいてください。画像に撮るなどするとよいです。
普段の自分の持ち方を確認する
確認が済んだら、ズレにくい持ち方をしましょう。
ズレにくい持ち方はこれです。
人差し指と親指で、縄をつまむように持つ。
さっそく、両手ともこのつまむ持ち方で縄頭出しをしてみてください。

ズレ具合は、どうでしたか?
次に普段自分が行っている持ち方をチェック
しっかり観察してみてください。
例えば写真のように握っていたりしませんか?
これがまずいわけではないですが、「ズレが発生しやすい」ということは理解しておくとよいでしょう。一つの考えられる理由を示しておきます。
考えられる理由1
画像をご覧ください。
2本の縄の摩擦面ですが
- 右側は緑の線で描いた3辺と赤1辺
- 左側は青2辺と赤1辺
と見ることが出来ます。
赤はどちらも共通なので無視すると、緑3と青2の摩擦の差があると考えてよいでしょう。
試しに、右側1本だけ引っ張ってみた場合と、左側1本だけ引っ張ってみた場合とで比べてみてください。引っ張った際の抵抗感に差を感じませんか?
この抵抗の差が、縄を持つ手による摩擦の差であり、ズレが生じる原因①です。
まとめ
「考えらる理由1」は縄尻側を持つ手の握りの摩擦の違いでした。他にも、縄頭側に問題がある場合もあります。ズレないように縄頭を出せることも重要ですが、ズレたときに「あ、今ズレた」と感じることが出来ることも大事だと考えています。
ズレの発生という微細な変化が感じられることは「(縛り手側の)縄の感性」の一つです。感性があってこその非言語コミュニケーションだとも言えます。
今回は「縄頭出し動作で縄尻がズレる」原因とその対策の一例を示し解説しました。問題を解決すること自体もさることながら、ズレを感じ取れることも大切だという事をお伝えしました。緊縛は技術と感性のバランスが重要ですので、日々の練習と経験を通じてスキルを向上させましょう。
このブログ記事が、皆さんの緊縛技術向上の一助となれば幸いです。質問やコメントがあれば、ぜひお気軽にお寄せください。
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