緊縛事故レポート 橈骨神経損傷(軽症)

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緊縛事故の実例と予防策:橈骨神経麻痺のケーススタディ

概要

Aさん(26歳女性)は、緊縛を頻繁に受けるようになって3年、吊られる経験も多く持っています。今回は、初めての場所で、初めての縛り手による後手縛りを受けた際に、橈骨神経麻痺を発症しました。

詳細

症状: 圧迫部の痛み、手の感覚異常。
診断: 主に橈骨神経を圧迫による軽度の麻痺。
処方: メチコバール錠(B12) 500μg 4週分 84錠 一日あたり 1500μg。

事故の経緯

  1. 緊縛経験: Aさんは緊縛経験5年、被吊り経験3年で500縛以上の経験があります。
  2. 事故発生時の状況: 某氏の後手縛りを受けた後に異変を感じました。緊縛時間は約10分程度で、緊縛中の違和感は感じていませんでしたが、胸縄のテンションがきつかったとのこと。
  3. 症状の詳細:
    • 右手の下縄相当部位の内側に知覚異常があり、正中神経の支配域に痛みが発生。
    • 左手の下縄相当部位の外側に橈骨神経の知覚異常。

考えられる事故原因

  • 日頃の蓄積: 緊縛や吊りを頻繁に受けている場合、発症しないまでも損傷が蓄積することがあります。
  • きついテンション: 緊縛時のテンションが強すぎると神経や血管を圧迫しやすくなります。
  • 姿勢: 不適切な姿勢で縛ると神経や血管に余計な負荷がかかることがあります。

予防策

  1. 吊りの頻度と時間を制限: 吊りは1日に3回まで、1回の吊り時間は3~5分を目安とし、同じ部位への負担を避けることが重要です。
  2. 休腕日: 緊縛や吊りを受けない日を設け、体を休めることが必要です。
  3. 経験のないテンションは慎重に: 新しい緊縛のテンションや手法は、「痛くない」「耐えられる」と思わず、少しでも違和感があればすぐに申告し、解いてもらうことが安全です。
  4. 胸を反らせて後手に縛る場合: 鎖骨下などで動脈や神経が圧迫される可能性があり、痺れが発生しやすくなります。注意が必要です。

参考知見

  • 吊りは1日3縛まで。
  • 同じ箇所への負担時間は3~5分。
  • 毎日連続しての緊縛は避ける。

まとめ

緊縛は楽しいアートであり、深いコミュニケーション手段でもありますが、事故を防ぐためには慎重なアプローチが必要です。緊縛の経験者として、安全を最優先にし、未然に事故を防ぐための知識を共有しましょう。事故の報告や建設的な意見をお待ちしています。

メール送付先: ikuo190m+houbaku#gmail.com (#を@に変えてください)

コメント

  1. はた より:

    大変勉強になります。
    事故例など記載されている資料は少ないので、大変貴重な記事だと感じます。

  2. nawasuki より:

    はたさん、コメントありがとうございます。今回は軽症の例です。
    吊りや緊縛してからのプレイなどがあったわけではなく、後手を試しに受けただけでの事例です。
    ・被緊縛経験ある受け手さんなのに、なぜケガをしてしまったのか?
    ・どういう症状が出たのか?
    なるべく記録してみました。
    ちょこちょこ、追記があるので、事故防止の参考にして頂ければと思います。

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